Le Nemours

Le Nemours
2016 フランス パリ コレット広場
設計:Michael Malapert
via michaelmalapert

キーワード

スタイル:伝統的なパリのカフェ、アール・デコ、モダンの折衷

色:ホワイト、ブラック、ナチュラル色、ネイビー、ロイヤルブルー、ペールグリーン、ゴールド

素材:木、タイル、真鍮、籐、ビロード、ミラー、大理石

ルーヴル美術館とパレ・ロワイヤルの間に位置するコレット広場に面する。観光客やアッパー層がターゲット。

 

キャッチーなところ

表層的には現在流行の明るいスタイリッシュモダン。ナチュラルカラーの木や、植物が描かれた天井や壁面のグラフィック、直線的で装飾は控えめ、華やかさをプラスするゴールドのアクセントなど、偏りすぎない素材、色、形のバランスで、センスのいい空間に仕上がっている。

コンセプトにはいくつかレイヤーがあるようで、表層のスタイリッシュモダンに対して、下層には伝統的なパリのカフェスタイルであるテラスの開放感や、モノトーンや幾何学模様を使った素材選びなど、アール・デコの要素を取り入れたりしている。

見せ場としては、掘り込んだ壁内に設けられたソファシート、これは心地よい安心感を与える席であり、上部はディスプレイ的役割があって、壁に飾られたプレートや、棚に飾られた雑貨は印象的でアイキャッチになっている。視線をとめる奥の壁には、印象的な鱗型の木板がタイルのように立体的に貼られている。おそらくこれは、フランスのカフェといえばオーニングで、その一部から引用した半円形かな。

素材選びとそのなじませかたが非常に上手く、例えば、床のワンパターンな幾何学模様でシックな印象、緊張感を演出しつつ、壁天井はオーガニックな大柄を選ぶことで空間にダイナミックさを演出したり、部分的にクラシックなモールディングや、燭台をイメージしたようなウォールランプwall sconcesを使ったり、伝統と流行の対比が意識されているのが分かる。それらが部分的なデザインにならないように、全体の素材のバランスや配置にねらいが現れていて説得力のある空間になっている。

結果的には日常の延長のようなリラックスできるインテリアに仕上がっていて、頻繁に通いたくなるような深い魅力があるお店。

 

快適性

なんといっても歴史性のある立地、外部環境が素晴らしいので、外の景色と自然光を丸ごと取り入れられる開口にして外部とのつながりを活かしている。天井の間接照明は、上部から柔らかく光が降り注ぎ、半分屋外にいるような環境をつくっている。

店内は非常に明るいので、空間を引き締める威厳のある色、ブラックやロイヤルブルーが使われ、立地的な要素も考えられてか、ある程度の重みが出るよう配慮されている。

 

 



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